2021年10月15日(金)
寄居駅は、東武東上線の終点でJR八高線と秩父鉄道を乗り入れている「ターミナル駅」にもかかわらず、駅周辺に食堂がなく、商店は衣類を扱っている昭和レトロな小さな店のみです。はじめて寄居駅でおりた時、改札口で駅員さんに「食堂はどこにありますか?」とたずねたところ、「駅前に飲食店は一軒もないよ」とにべもなく即答されました。その後、駅前広場から歩いて7~8分の住宅街の中に、これまた昭和レトロな喫茶店をひとつだけ発見。
さらにその後、反対側の駅前にそびえたつ(小平市役所より立派でモダンな)寄居町役場の受付の女性に同じ質問をしたところ、自信のない口調で、歩いて数分のところに1軒、もしかするともう1軒、あるかもしれないとのこと。つまり、町役場の職員や寄居駅の駅員さんたちは、弁当持参か、あるいは出前を利用しているらしい。出前の姿はみかけたことがないが、、、。
町役場の受付嬢の(自信なさげな)ことばに従って探したところ、予想もしない、新しく明るくておしゃれな「お米カフェ」を発見。注文に応じて出てきた「おむすび」と味噌汁のおいしかったこと。店員さん(東南アジア系らしい)も感じがよく、居心地のよいお店でした。
東武東上線の寄居駅の途中駅に、「霞が関」「東松山」「森林公園」「月の輪」「男衾(おぶすま)」がある。「霞が関」は都心の地下鉄の駅名と全く同じで、地下鉄サリン事件のおきた際に、私自身たまたま東武線の「霞が関」駅に近い日本キリスト教会神学校に毎週月曜日に講師として通っており、いまさらのごとくに駅名の一致に気づいて驚いた。その後「霞が関カントリークラブ」が、トランプ大統領をもてなしたり、オリンピックのゴルフ会場になったりで話題になった。確か女性はクラブの正会員になれなかったとか、、、。
東松山駅前広場には、東松山市出身のノーベル賞受賞者・梶田教授の顕彰碑があるが、同駅に近い「原爆の図 丸木美術館」の案内は見かけない。梶田教授は昨年10月以降問題になった日本学術会議の議長だったことから、話題になった。人文社会科学にうとい理系人間議長は、政府側にとって折衝相手として好都合だった面があったことは否めない。
「森林公園駅」からは「横浜元町中華街」行きの直通電車が出ている。「西武秩父」駅行きの各駅電車の始発駅「飯能」からも、同じ横浜中華街への直通電車が出ている。うまく説明できないが、何とも言えない違和感、何かがおかしい(間違っている)という気持ちがする。
これと対照的に、今年の秋から冬にかけて、秩父鉄道をSLが走るとの報に接し、何となく気持ちが和むのは、なぜなのだろう。
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