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ホメロスに文学の基層を知る

講師:土岐健治

Ancient greek

Homer

Literature

開講にあたって

入門クラス:

最古のギリシャ語文学であるホメロスの『イリアス』第一巻の原典を読みながら、古代ギリシャ語の文法を一から学びます。古代ギリシャ語にはじめて触れる方を念頭に、アルファベットの読み方や書き方から始めます。原文は韻文(詩文)で、吟遊詩人などにより歌として伝えられていました。ギターの先祖のような楽器を用いて、「弾き語り」の形で演奏され(広められ)たものです。3週間ほどで、『イリアス』冒頭の段落を暗唱できるようになります。毎月偶数週の午前10時30分〜12時(11月開始予定)。

アドバンスクラス:

主に新約聖書のギリシャ語原典を読みます。参加者との話し合いによって、古代ユダヤ教ギリシャ語文献から、テキストを選ぶことも考えています。古代ギリシャ語の初級文法を終えた方を対象とするクラスですが、初級文法を学んでいない方の参加も受け付けます。未修者は並行して初級文法を学んでください。そのお手伝いは可能な範囲でするつもりです。毎月奇数週の午前10時30分〜12時(11月開始予定)。

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見慣れない(耳慣れない)「古代ギリシャ語」については、土岐健治『新約聖書ギリシア語初歩』(教文館)の「はしがき」をご覧ください。これは「古代ギリシャ語」文献を読むための「初級文法書」です。参加者は上記拙著(または玉川直重著土岐健治監修『新約聖書ギリシア語独習』キリスト新聞社)を各自でご用意ください。希望者には拙著の「はしがき」のコピーをお渡しします。ごく短く要点を紹介します。

Image by chuttersnap

古代ギリシャ語入門 概要

入門クラス 

毎月隔週月曜日 10時30分〜12時

初回11/25(月)になります。

12月は12/2、12/16を予定しています。

アドバンスクラス

毎月隔週月曜日 10時30分〜12

初回11/18(月)になります。

​12月は12/9と12/23を予定しています。

参加費(1回)2000円

定員 10名程度

場所:学園坂Eスタジオ​(事務棟)

(会場の都合等で日程・場所が変動することがあります。初めてのご参加の方は、必ず電話やメールでご確認ください)

このクラスに参加することによって、古代ギリシャ語を読むことがいかに難しいか、それはほとんど不可能に近いことが、よく分かるはずです。私自身、このことが、最近になって、ようやく身に沁みで分かるようになりました。どこまで分かるのか、どこからが分からないのか、ご一緒に見てゆきたいと思います。多くの英語の語源は(ラテン語やフランス語を経て)古代ギリシャ語にさかのぼります。アトム、プラスチック、プラズマ、イオン、スクール、デルタ、ポリス、デモクラシー、ビデオ、ペイパーpaperなど、枚挙にいとまがありません。

 そして、「台風」(ギリシャ語=英語=typhoon)や「名前」(英語=name、ギリシャ語=onoma、ラテン語=nomen)「コスモス」「アネモネ」「テレフォン」などのように、ほとんどそのままで日本語として定着しているものも、少なくありません。楽しい苦労が、キーワードです。

2019年9月25日

土岐健治 TOKI Kenji

古代ギリシャ語(文法)とは、紀元前8世紀のホメロスにはじまり、紀元後3(4)世紀ころの古代キリスト教文献までの、ギリシャ語(文法)の総称です。ホメロス(ほめたりけなしたりする)、ヘロドトス、ギリシャ悲劇、ギリシャ喜劇、(豊洲ならぬ)ツキジデス、プラトン、アリストテレス(アリストス=best、アリステロス=bester? テロス=end,completion)、古代ユダヤ教ギリシャ語文献、新約聖書、古代キリスト教ギリシャ語文献などのギリシャ語は、それぞれ少しづつ違っています。それらのいずれかを読むための初歩文法を学んでも、それだけでは他のものを読むことは(非常に)困難です。近現代英語(文法)を学んでも、シェイクスピアはなかなか読めない(難しい)のと同じです。

1945年生まれ。一橋大学名誉教授。名古屋市生まれ。名古屋高校卒業。東京神学大学卒業。東京大学大学院西洋古典学専門課程博士課程中退。

 

近著:

ヨナのしるし―旧約聖書と新約聖書を結ぶもの(一麦出版社 2015)

七十人訳聖書入門 (教文館 2015)

死海写本 「最古の聖書」を読む

(講談社学術文庫 2015)

ほか