google-site-verification=Lnl8iGEGpg_DxvVGB3RPK1CN214jELDTJnAhql9OVR8
top of page

2022年9月10日、神戸・塩谷の旧グッゲンハイム邸でCD発売記念ライブを行います!当サイトのみの限定予約となります。お電話042-202-0423、またはメール g.zaka.press@gmail.comまでご予約ください。メールの場合は、ご氏名とお電話番号を明記ください。

​配信視聴(リアルタイム)をご希望の場合はメールでのご予約のみとなります。「配信希望」と明記ください。追って手続きのお知らせをいたします。

※9/5現在、残席数わずか(5席程度)となっております。お早めにご予約ください。ご予約無しでの当日のご来場は不可の予定です。

​またリアル配信のご予約は当日正午まで受け付けております。

アーカイブ配信(予約期限なし)もございますので、9/11以降にご覧になりたい方はご一報くださいませ。

季村さんレコ発チラシ0710小.jpg

CD『生かされる場所』 

季村+沢CDジャケット小.jpg

『生かされる場所』季村敏夫(朗読) + 澤和幸(ギター)(2022) GKZG-0004  定価2750円

詩人として多くの詩集を刊行し、傍ら埋もれた詩人の発掘を通して新たな文学史を提示しようとする季村敏夫。 ロックに始まり、ブルースやジャズを経由、20世紀初頭のフランス近代や新ウィーン学派のイディオム、ブラジルや西アフリカのリズムなどを融合させようと試みる「野生のギタリスト」澤和幸。2019年11月に神戸・ギャラリー島田でのセッションを契機に始まったこの共演が、ついにCD化されました。詩集『ノビトミヒヨシマルの独言』『膝で歩く』『木端微塵』などの抜粋、未発表の作品を加え、災厄の記憶、さまざまな生と死の記憶をめぐって、語りうること/語りえないこととのぎりぎりの稜線を描く46分。つとつととつぶやくように語る声、ポリフォニックにポリリズミカルに絡むギターは、まるでロードムーヴィーを観るような感覚にさえ襲われます。村田亘による装丁、朗読の全テクストが収録されたライナーノーツ(全16ページ)も読み応えあり。枚数限定発売のため、お早めにお買い求めください。

1:生成  (2:24)             

2:あとさき〜よそながら  (3:06)           

3:部屋    (4:14)                     

4:湯治    (2:16) 

5:interlude1  (2:43)            

6:供花    (1:13)                   

7:枝豆     (2:19) 

8:福音ーgood news   (2:29)            

9:垢をもって垢を落とす   (2:54)            

10:interlude2        (1:22)       

11:くちなしの独り言        (3:39)    

12:麓の人        (2:06)   

13:身支度        (2:27) 

14:interlude3ー遺品       (5:24)       

15:生かされる場所    (3:31)      

16:My blue heaven   (3:23)       

total time  45:48 

poetry reading:季村敏夫 

guitar:澤和幸

artwork:村田亘   

produce :谷森駿

copyrights :学園坂出版局

2020年〜2022年録音

special thanks to 島田誠&ミラー和空

 初出一覧

 track1~4 : 未発表  

 track2「あとさき」のみ改題「あやめ草」

    (『河口からVI』2020) 

 track6 :   個人誌『河口からIV』2018

 track7 : 『河口からV』2019  

 track8 : 『ノミトビヒヨシマルの独言』原題「帰郷」

 track9: 『木端微塵』(2004 書肆山田)

 track11, 14, 15, 16 :『ノミトビヒヨシマルの独言』

     (2011 書肆山田)

 track 12 :『膝で歩く』(2014 書肆山田)

 track 13 :  読売新聞夕刊 2019年11月29日

告別

 

告げなくては

そのひとがいなくなってから

償えないことがつのる

 

つのるのは

消えたひとから見送られるからで

川のほとりにいると

肌に記憶が刺青になっている

 

波間の箱舟をおもったりしたのは

過ぎ去ることへの甘えがあったからだろう

 

名前を告げられても

なにも思い出せないと

眼前のひとは微笑んでいたが

あれも夢だったのか

ただひとことなら

黙ったままの方がいい

 

夜とともに近寄るもの

背後から

街の音まで降ってくる

よそながら

 

恋のひとが月光を浴び

白髪をかきあげる

 

巡りあえること

もうありません

 

つき放たれ

測りがたい隔たりに落ちる

葉擦れの音楽が足りない

 CDに収録された詩を一部掲載しています。実際の録音とは異なる箇所があります。ご了承ください。  

季村敏夫さん写真.jpg

季村 敏夫  ( きむら ・としお )

1948年京都市生まれ。 古物古書籍商を経て現在アルミ材料商を営む。

著書に詩集『木端微塵』(2004年、書肆山田、山本健吉文学賞)、 詩集『ノミトビヒヨシマルの独言』(2011年、書肆山田、現代詩花椿賞)、 『1930年代モダニズム詩集ー矢向季子・隼橋登美子・冬澤弦』(2019年 みずのわ出版)『生者と死者のほとりー阪神大震災・記憶のための試み』(1997年、人文書院、 編著)、 『山上の蜘蛛―神戸モダニズムと海港都市ノート』(2009年、みずのわ出版、小野十三郎特別賞)、 編集『神戸モダニズム』(都市モダニズム詩誌、第27巻、ゆまに書房)、『詩村映二カツベン詩文』(2020年)、『1920年代モダニズム詩集 稲垣足穂と竹中郁その周辺』(2022年、思潮社)

沢和幸さん写真.jpg

澤 和幸  ( さわ ・かずゆき )

1965年愛媛県に生まれ、山口県で育ち13歳から独学でギターを始める。のちに美術に目覚め、多摩美術大学入学。

 

大学ではブラック・ミュージックやジャズと出会いさらに音楽に没頭。卒業後は雑誌「ジャズライフ」の編集部に所属、連日のライブ取材やNYやLAでのスタジオ現場取材、毎回掘り下げるようなインタビューを通し多方面から直接的な影響を受けてきた(特にゲイリー・ピーコック、菊地雅章が持つ音の捉え方、オーネット・コールマンの非凡な視点と美意識、ジョン・マクラフリンの柔軟で哲学的な考え方など)。

 

その後はフリーとなり、浅川マキ、港大尋のソシエテ・コントル・レタなど、様々なセッションに参加。近年の参加CDは『knock』『ひらひらの生』『0点の世界』など。

bottom of page