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ヘロドトスの歴史叙述における予言の役割

加納哲夫

この論文について                  土岐健治(一橋大学名誉教授)

 

加納哲夫さんは、学園坂スタジオで数年前からはじまった古代ギリシャ語のクラスに、最初から参加した数名の中のお一人です。クラス開始後、しだいにコロナ感染症の流行がひどくなり、リモートによるクラスの試行を含む紆余曲折をへて、1年ほど前から規模を縮小しての対面クラスに戻って、今日(2022年7月)に至っています。

 

加納さんは当初から今日まで積極的かつ熱心に「出席」を続けている、唯一の(貴重な)「生徒」です。思い返せば、さまざまな形で50年を越えることになった私の古代ギリシャ語を「教えながら学ぶ」経験の(歴史の)中でも、このような「生徒」さんとの共同学習の継続は、希有な体験です。

 

加納さんが会社を定年退職後、東洋大学の大学院に入学(入院?)して、ヘロドトスについての修士論文をまとめ、博士課程に進学したことは以前から聞いていましたが、1年ほど前に(遅ればせながら)修士論文の実物を読ませていただき、その独自性 originality と高レヴェルの学術性に、深い感銘を受けました。素人学問の真骨頂ここにあり。

 

この修士論文が説得的に明らかにしている、ヘロドトスの Historiai(Historiae)の中に認められる予言や神託 prophecies and oracles の特徴は、そのまま古代イスラエル(旧約聖書)の預言の特徴と、みごとに一致していることに、驚嘆を禁じえません。この研究成果に満腔の敬意を表し、たとえその数は少なくとも心ある読者を見出すことを強く願いかつ確信しています。

 

なお続いて、ツキジデスの歴史書についての、加納さんによる同趣旨のメモ(研究会での発表のレジュメ)も、公開する予定です。乞う御期待!

※以下は先ず「本論」を掲載し、次に資料として「予言表」を、最後に「参照文献表」を添付しています。

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